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アザラシとペンギンどっちが早い?

ちょっとなるほど

アザラシ。コロンと陸揚げされた船から転げ落ちる。ポチャン。水しぶきがかなり飛んだようだ。海の中深く深く沈んでいく。水深150メートルまできただろうか、さあ始めよう。私は落ち葉のようにハラハラと螺旋を描く。アザラシは眠っているのだった。地上でも癒してくれるが、海の中でも癒し生物だったようだ。

 

そんなアザラシ。泳ぐ速度は時速20キロにも及ぶと言われている。アザラシは自分に似た生き物を発見した。だが、少しちがう。羽が生えているようだ。ペンギンだった。アザラシが追い越しては、ペンギンに抜かれる。ペンギンの速さ時速36キロ。

 

海の中で戯れているようだった。何かが横切った。カジキだった。時速125キロ。バッターアウト。アザラシもペンギンも見えなかった。続いてまた何か横切った。マグロだった。時速82キロ。新幹線よりは遅いな、アザラシはそう思った。

 

大きな集団がやってきた。クジラ(時速55キロ)、イルカ(時速45キロ)などなど。ちょっと追いかけてみたが、アザラシもペンギンも息切れだ。突然一匹が振り向いた。(サメ(時速40キロ)だ!)。こわっつ、アザラシはペンギンを引率し、反対側に思いっきり泳いだ。

 

ダンスしている姿がみえる。イカ(時速45キロ)、タコ(時速15キロ)たちだった。見事だった。アザラシとペンギンも加わり、鬼ごっこに切り替えた。ぽっちゃり型のアザラシにはこたえた。いつのまにか深い水の中に、沈んでいった。150メートルほどからは、螺旋を描いて、落ち葉のようにハラハラと落ちていった。夢見心地。ゆらゆら上手に落ちていく、ペンギンにはできないだろう、アザラシはそう思った。

 

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ペンギンたちは気づかなかった。鬼ごっこはいつまでも続いていた。4日後アザラシはまた地上に遊びに行くのだった。