みかんをあなどるなかれ?
昔からみかんを食べると、軽くお腹の調子が悪くなっていた。しかし、当時はまさかみかんが原因だとは思うはずがなかった。だから冬場はいつも風邪のような感じだった。みかんと言えば、冬場は箱単位で家にあったからだった。こたつで暖まりながらみかんを食べるというイメージ、しかし、私にはなぜか違和感があった。
幼いころからそんな感じだったが、おととしくらいからみかんを食べるといつになく、やっぱり調子がイマイチよくないという感じになっていた。
「みかんを食べるとお腹の調子が悪いかも。」「まっさか~、そんなはずないじゃない?何か悪いものでも他に食べたんでしょ。」みかんについて疑問を抱くと、怪訝な顔をされてみかんのはずがないよと否定されるのがオチだった。その夜は夕食でたべたこんにゃくが悪かったことになった。
しかし、最近ある事情があり、冷凍ミカンをスムージーにして飲むことになった。1日目は案の定熱が上がっていった。2日目も冷凍ミカンをスムージーに入れて飲む。熱はさがらないし、かつ舌の上に口内炎ができてしまう。3日目は全体的になぜかこわばりがあり、熱も下がらない。しかし、いつもの風邪の熱とは少しちがって、意識ははっきりしている。
まさか
みかん?
鳥肌がたった。すぐにみかんをストップしてみた。すると、次の日は熱もさがり、お腹の調子も回復した。一生懸命飲んでいた葛根湯が勿体ないと瞬時になぜか思った。みかんが原因?
どうやら、みかんと花粉は共通項があるらしく、みかんも花粉と同じ効果があるのだそうだ。(みかんにアレルギーがある人にだけ。)しかも、そのアレルギー症状は、みかんを食べ続けるだけ悪化し、発熱、下痢、嘔吐ときつくなり、最終的にはアナフィキラシーにまでなるのだそうだ。悪寒が走った。食べ続けなくてよかった。
さらに有機栽培のみかんは、農薬の危険はないにもかかわらず、アレルギー度は高まるのだそうだ。体にいいものを食べておきながら、アレルギーになっては本末転倒だ。
みかんを食べた時、なぜかお腹の調子がゆるくなるかもと思った場合は、花粉症を疑うべきであり、花粉症の人はみかんに要注意というところだろうか。不思議なのは、日本のみかんだけに反応し、オレンジには全く反応しない。よく言われるのは、犬に干しブドウを与えると死ぬという言い伝えがある。まさか~と当時は思っていたが、最近本当にこれはリアルに有り得るワンちゃん達にとって脅威となる食べ物なのかも知れないと神妙に思うようになった。アナドルナカレ、ミカン。